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【第四十八回 大正とブラックバス】

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    最近、魚食性が強く、在来種を捕食することにより
    在来種が減った減ったとする学術論文が出たりして
    特定外来生物に指定したり、輸入の禁止が行われている
    何かと話題の「ブラックバス」ですが
    実は意外なことにこの魚が日本にやってきたのは
    大正時代・・・しかも政府のお墨付きの元にでした。


    大正14年(1925年)、大正銀行の頭取であり、
    実業家であった赤星鉄馬という人物が
    アメリカのオレゴン州から移入して
    箱根の芦ノ湖に放流したのが最初でした。

    しかし、何故外来魚をわざわざ輸入したのでしょうか?

    実は当時、都市部や工場の産業による公害が発生、
    更に追い討ちをかけるようにダム建設などで河川などが
    急激に汚染されていきました。
    それを再起すべく輸入されたのが
    「ブラックバス」だったのです。

    先ず、漁獲高が減った在来種より
    養殖が容易であること、食用であること、
    更に釣りをしても楽しめる・・・と各種条件が
    揃っていた優秀な魚だったのですが、
    その生命力の源である強い魚食性が
    逆に他の在来種を追い詰めるとは
    当時は思いもしなかったのではないでしょうか。

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    • プレサーチ
    • 2007/11/17 7:31 AM