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【第十二回 印度とカリーと中村屋】

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    新宿中村屋と云へば、現在は殆ど知らぬ者は居ないと言ふ程
    有名なお店で御座います。
    中でも「中村屋のカリー」は大変美味との評判で
    このお店の看板的存在のひとつでもあります。

    しかしこの「中村屋のカリー」の生まれた経緯には
    知られざる大きなドラマがあつたのです。

    時は大正4年。
    中村屋の経営者である相馬夫妻は一人の外国人を匿いました。
    その外国人とは印度の革命家、ラス・ビハリ・ボースです。
    彼は後にもう一人のボース、チャンドラ・ボースとともに
    印度独立革命を支えた人物でした。

    当時日本は英国と同盟を結んでおり、印度は英国領…。
    その印度を英国から独立させる事は英国には不利益。
    なので反逆者にあたるボースを匿うのは
    同盟を結んだ日本でも大罪に値します。
    しかし中村屋は命がけで彼を守りました。

    ここでボースが相馬夫妻に振舞ったといわれるのが
    カリーライスだつたのです。

    その後、ボースは亡命中ながら相馬夫妻の娘と結婚し
    日本国籍を取得したりするというまるで
    ドラマ顔負けの波乱万丈な運命を辿ります。


    現在でも新宿中村屋では大変美味なカレーを
    食べることが出来ますが、
    大正時代に生まれた深い歴史と波乱万丈な運命の上に
    成り立つているという事は、
    一般的にはあまり知られていない様です。

    参考:生活情報センター刊「新宿の1世紀アーカイブス」より

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