仕事を継ぐことに気を良くしている母さんがニンマリしながら
仕事着を差し出した。
母
「さぁ、剛の為にちゃんと作っといたよ。早く着て見せて!」
俺
「あぁん?こんな真っ赤な服着れるかっ!
恥ずかしいったらありゃしない!」
母
「馬鹿言うんじゃないよっ!“サンタ”って言えばこの色って
決まってんだから!
それにあんなに髭をはやしなさいって言ったでしょ!
も〜、早くしなさいっ!
お父さん、外でずっと待ってるんだからっ!」
外ではシンシンと雪が降る中、荷物をソリに載せ、淡々と準備を
進めている親父がいた。
<終わり>